スマホ首について③

スマホ首になれば、当然猫背になる。すると呼吸も浅くなる。呼吸浅くなれば交感神経優位になり、血行も悪くなり、免疫力も下がり、頸椎圧迫に合わせて不定愁訴も加速してしまいますね。
神経圧迫では、不整脈、狭心症、腕の震えや脱力、腱鞘炎、肩こり、五十肩、足のけいれん、(脳神経の迷走神経は内臓とも繋がってますから)膀胱のけいれんによる頻尿、大腸のけいれんによる細かい便、コロコロ便、しぶり腹(便意あるのに出ない)など。
リンパ管では、三半規管のリンパ液多くなると、めまい、耳鳴り、難聴の原因なると言われております。血流では、血液が脳に溜まると、脳溢血の危険性も高まります。

また、ストレスや苦痛があると、人は無意識に歯を食いしばりますよね。「食いしばって頑張れ!」とか。あれは、鎮痛作用を持つ、脳内麻薬のβエンドルフィンが分泌されるからです。
で、スマホをみるとき、頭が前へ出るので、あごが閉じて自然に口が開けにくくなりますよね?これは顎がリラックスしている状態ではなく、食いしばりに通じます。

食いしばり(ならびにスマホみることによる下顎開きにくくなる)がなぜいけないか?
食いしばると、側頭筋、咬筋が拘縮し(張り)ます。またスマホみること(頭部の前突)により、僧帽筋、頭板状筋、頭半棘筋、胸鎖乳突筋、舌骨筋群がコリます。それにより、脳神経の内耳神経や三叉神経、顔面神経が圧迫されるからです。これらは、耳、目、舌と脳をつないでいます。それらの不調につながります。
また、あごの関節の位置がずれると、平衡感覚をつかさどる三半規管や蝸牛などの内耳組織を強く圧迫して、耳鳴りやめまいを起こします。
食いしばりによる頸椎への影響は、さらに胸椎、腰椎、そして仙腸関節につながり、骨盤の歪みは短下肢(片方の足が短い)につながるので、ひざ関節にも影響します。仙腸関節への影響は消化器や生殖器に影響し、便秘や月経の不調につながります。
さらに食いしばると、食物の受け入れ態勢になり胃の入り口の噴門が反射的にゆるみ、(それが寝てる最中にの歯ぎしりであれば)胃酸が逆流して、逆流性食道炎や酸蝕歯(酸で歯が溶ける)を起こします。
その他、食いしばりが原因となって起こる症状として、頭痛、肩こり、頸椎症、腰痛、ひざ痛以外にも、顎関節症、睡眠時無呼吸症候群、眼瞼けいれん、知覚過敏、味覚障害、歯の磨耗、歯根骨折、不眠症、パーキンソン病などもあげられます。

これらの症状で、ストレートネック(スマホ首)が原因なのに、精神疾患と思って向精神薬を飲むようになってさらなる副作用とかを得たり
手術をして体に負担をかけたり後遺症が残ったり、あるいは不定愁訴をあきらめて生活の希望を失ったりたりする前に、首を調整してみてはいかがでしょうか。
当店では、クリームやオイルマッサージで首のリンパや筋膜へアプローチしたり、頭部や顔面(側頭筋、咬筋等)の筋肉へのトリートメント、カーブをつくる骨格調整、そして首のストレッチ、からの頸部につながる肩、肩甲骨、背部、腰部へと…ストレッチを全身に行ってまいります。血液やリンパの流れならびに、神経伝達を良くして、自然治癒力(ホメオタシス機能)をあげてまいります。
また、合わせて、ヨガやタイ古式マッサージを合わせたオリエンタルアジャストメント、体に負担をかけない自重トレーニングをする事で、講習筋をほぐし、弱化筋を鍛えて、ストレートネック(スマホ首)に対して、コンディショニングとトレーニング(予防)をしていきます。
また、生活のアドバイスとしては、タオルまくらや、青竹まくらで首の後ろにカーブをつくっていくこと、あるいは、冷やさないこと(マフラーや入浴時は首まで浸かる)、仕事では30分くらいに一度は姿勢を正したり、動かすことを伝えてます。
あと、とにかく思っているより頭部は重く、それに頸椎のつなぎ目は後ろにあること、肩甲骨の一番下のあたり(第七胸椎)にボタンがあるとして、押されてる感じを意識してもらう。
その他セルフケアとして、手関節の8つの小さい骨のうちのひとつの月状骨を押すことで(反射区で)首が緩ませる、あごを後ろに押す。変わった別の方法としては(痛めないように気をつけながらですが…)、店で流れてる音楽とかを聴きながら、あごを引く感じでリズム取ると、イケてる感じ(?)にもなりおすすめしてます(笑)。

La Fin