小顔について③

小顔(整顔)について③

さらに、顔への施術は☆「脳神経の調整」にも効果的です。
脳神経は左右12対あります。そして脊髄を経ず、脳から直接に末梢に分岐する神経であり、末梢神経です。ちょっと難しくなってきましたかね。整理しましょう!

「末梢神経」の対になる言葉は「中枢神経」です。具体的には脳と脊髄のことです。

脳と脊髄それぞれから、糸(電線)のように体の末端に向かって伸びているのが末梢神経で、解剖すれば目に見えます。

脳神経は12対あり、脊髄神経は31対あります。31対の内訳は→頚神経8対、胸神経12対、腰神経5対、仙骨神経5対、尾骨神経1対で、椎体(背骨を構成してる骨)の数とほぼ同じです。

この神経伝達で、筋肉が収縮し、筋肉が付着している骨が動いて、僕らは動いてるわけです。これら脳神経は、いわゆる五感の出入力をしているわけです。ここにアプローチすることで、様々な効果と、不調の改善が期待できます。

☆【脳神経】
・第一脳神経(嗅神経)→嗅覚の入力
・第二脳神経(視神経)→目の網膜からの入力
・第三脳神経(動眼神経)→眼球運動、眼筋への出力
・第四脳神経(滑車神経)→眼球運動(上斜筋)、眼筋への出力
・第五脳神経(三叉神経)→三叉とは目、上顎、下顎のこと。顔面、鼻、口、歯からの知覚や咀嚼筋からの入力。脳神経の中で最大。
・第六脳神経(外転神経)→眼球(外直筋)への出力。
・第七脳神経(顔面神経)→表情筋、舌前2/3の味覚、涙腺や唾液腺の分泌。味蕾、顔面筋、腺からの入力。
・第八脳神経(内耳神経)→聴覚、平衡覚。内耳からの入力。
・第九脳神経(舌咽神経)→舌後1/3の知覚、味覚、唾液腺の分泌。咽頭筋からの入力。
・第十脳神経(迷走神経)→のどの知覚、運動、首胸腹部の臓器の出入力。脳神経で最長。
・第十一脳神経(副神経)→首や肩の(僧帽筋、胸鎖乳突筋)への出力。首コリ肩こりの原因。
・第十二脳神経(舌下神経)→舌の運動、舌筋への出力。

表情筋のバランスが崩れる日常の癖としてあげられるのは、はぎしり、食いしばり、噛みグセ(片方の歯ばかりで食べ物噛む)、軟らかい食べ物多かったり、あまり噛まなかだたり、バッグをいつも同じ側で持つ、足を組む癖、片足重心、横向きに寝て顔への圧迫、頬杖つく癖、携帯電話はいつも同じ側で話す(耳の中の筋肉や側頭筋が緊張)、などが挙げられます。

当店と他店との何よりの違いは、全身のストレッチと合わせて施術することで、頭部や顔もやります。顔や頭部の筋肉は、前述のように人間にとってとくに大事であり体調が表れやすいといいましたが、やはり全身の筋肉の一部なのです。たとえば、顔の筋肉は、首や肩の筋肉から引っ張られ、年々下制していきます。首や肩は背中、腰から引っ張られ、腰はハムストリング、下肢‥と全身は筋膜等でつながっているのです。体全体をほぐし、整えた上での顔の筋の調整は、顔だけの施術より、施術後の持続力や効果が違います。

また、神経系からみても、ストレッチで内臓筋がほぐれたり、深い呼吸により横隔膜(迷走神経)が刺激されることにより、脳神経に影響与えることができると考えます。脳神経の調整は、副神経に影響を与えて、肩こり首コリにも影響を与えていく。僕自身の実感、またはお客様より、顔の施術をすると全身があたたかくなるとの声をいただくことがあります。それも、迷走神経が体幹へつながっていることと関係があるでしょう。

なれば、体幹があたたまれば、脳神経にも影響があります。ゆえに、体と顔は一体なのです。ちなみに、迷走神経は、喉の筋肉の知覚や運動にも携わっていますが、声にも体調が表れますね。体調だけでなく、顔と声には人間が出る。俗に顔色、声色というように。

なれば、顔と声を整えることは、心の形成にも大事となってくるわけです。顔と声が豊かになれば心も豊かになる。なかんずく、笑顔はNK細胞(がんを攻撃し免疫力を高める)を活性化させます。だから当店では、表情筋と発声のトレーニングも行うわけです。あ、そういえば学生時代、顔の次は声がフェチ(好き)でした。

La fin.