食について④

そして、糖化とともに気をつけたいのが『酸化』です。りんごの皮を剥いて、放置しておくと表面が茶色くなりますよね?空気中の酸素に触れて「酸化」するわけです。酸化したものを食べるのは、活性酸素を発生させて、体にストレスを与えて老化させ、がんになりやすくなります。イメージは、スナック菓子や揚げ物です。ちなみに、活性酸素は、ストレス、睡眠不足、過労、飲酒、電磁波、高速移動、有酸素運動、などでも発生します。

それに抗うためには文字通り抗酸化食品を食べることです。ファイトケミカル(ポリフェノール群、カロテノイド群、硫酸化合物)です。肌のしみ、しわにまで効果的です。あと、しっかり、寝て、笑って、疲れない程度の運動をすることです(有酸素運動は、活性酸素出します。やりすぎ注意)。

あと悪いのは『トランス脂肪酸』。マーガリン、ショートニングって表示されてるものはまずは食べない方がよいでしょう。菓子パン、クッキー、ケーキ、アイスクリーム(全部好きなのに〜!)。心臓病発病促進、脂質代謝異常症、ADH D、情緒不安定、うつ、集中力低下、活性酸素の増殖、などがあげられます。ちなみにアメリカではすでに全面禁止です!日本人は、もともと摂取量低いということや、他の脂質との関係からアメリカほど厳しくされてません。

逆に、いい油はオメガ3ですね。亜麻仁油、エゴマ油、魚の油です。DHA・EPAで能機能アップ(シナプスの可塑性をサポート)、認知症のリスク低下、また抗がん作用や、血小板凝集抑制、血液粘調度低下、赤血球の細胞膜の柔軟化、抗動脈硬化、中性脂肪、コレステロール低下ですね。脳機能にもいいと言われてますね。ちなみに、オリーブオイルはオメガ9ですね。3の次にいいですね。心臓病やがんの発病低下、動脈硬化の抑制、LDLコレステロールの低下、肝臓・膵臓・腸の機能向上などが挙げられます。

にしても…パスタやパン食べたいですよね!?

代替食品にすればいいんです。玄米モロヘイヤパスタとか、そば粉パンとか、米粉パンとか。牛乳もそうです。豆乳にすればいいし、ヨーグルトと豆乳ヨーグルトあります。チョコレートは、ハイカカオ(カカオは抗酸化にとってもいい)のものにすればいいし、糖分は砂糖ではなくて、はちみつがいいし、くだものからも取れる。小腹空いたらミックスナッツ!くるみなんかはオメガ3も豊富です。

まず朝は、9時までにビタミンCを取りましょう。今日一日のストレス対抗すべく、ホルモン(コルチゾール)が生成されるわけですが、その時にビタミンCが必要です。また、たんぱく質(トリプトファン)を取りましょう。トリプトファンがセロトニン(幸せホルモン)生成の源となります、そしてセロトニンがメラトニンに代わり眠りの元となります。朝は、ナチュラルハイジーン(アメリカの健康法!によると「排出」9の時間なので、量は少なくてもいいかと思います。果物からビタミンやミネラル採り、水分たっぷりなので、お通じにも良いです。

昼はナチュラルハイジーンだと「消化」なのでがっつしいって大丈夫。おやつもありです。なぜか?食物を吸収しやすい時間(ビーマル1というたんぱく質の発動)があって、一番高いのは夜中の2時!(飲んでラーメン!気をつけましょう)。深夜ってお腹減りますよね?逆に1番低いのが、14時なんです(3時のおやつって正しい!)。

夕方に運動できれば体には最高!1番成長ホルモン分泌するのと、夜の眠りに向けて副交感神経優位に持って行きたいからです。

夜は「吸収」の時間。眠りは動かないので、炭水化物は少なめで良いでしょう。日中に使った肉体の修復のためにたんぱく質もしっかり採りましょう。また、油(オメガ3)は修復の夜に採るのが良いかと思います。寝る4時間くらい前からまでには食事を終えたいとこです。睡眠中、内臓に食物があるとそこにエネルギーをつかってしまい、細胞の修復に集中できないからです。

全体的に、日本人はマグネシウム不足(欧米化の食生活により)なので、積極的に採りましょう。マグネシウム不足だと虚血性心疾患、動脈硬化のリスクが高まり、吐き気や精神疾患、テタニー(筋肉痙攣)を起こしやすくなったりします。さらに近年、長期的なマグネシウム不足が、骨粗鬆症、心疾患、糖尿病、高血圧など生活習慣病のリスクを高めるとも言われています。マグネシウムは海産物に多く含まれまね。

2005年に制定された食育基本法には、次のようにあります。「食とは、生きるための基本であって、知育・徳育および体育の基礎となるもの」「心身の成長および人格の形成に大きな影響およぼし、生涯にわたって健全な心と身体を培い、豊かな人間性をはぐくんで行く基礎となるもの」

すごいこといってますね。食育が教育の基礎である、と。けど、給食どうなのだろう。栄養士便りを読んでるとき、形式になって皆聞いてない。そこに教職員もどれほど真剣になっているだろうか?そして、国家を論じる時に、国家の根本である人間をつくる食についてどれほどの人が光を当てているだろうか。まだまだすくないのでは?

中国の周王朝の制度や習慣を述べた「周来」によれば、最高位の医師は「食医」で王の食事の調理・管理を任されていたそうです。続いて内科系医師の「疾医」、外科系の「瘍医」、「獣医」と続いたようです。

その他、先哲の言葉を捧げます。

「食事が間違っているとき薬は使う意味がない。食事が正しいとき薬は使う必要がない」(アーユルベーダ)

「食を汝の薬とせん、薬を汝の食とせん」「食べ物で治せない病気は、医者でも治せない」(ヒポクラテス)

「体育、智育、才育は即ち食育なり」(石塚左玄)

ご静聴ありがとうございました。