スマホ首について②

自分のストレッチトレーナーとしての経験からも、あ、ちなみにうちは首のストレッチやります。やらない会社、できないセラピスト圧倒的に多いですが、僕自身首のヘルニアをやっているので首ストレッチはとても気持ちいいし、効果があるのでやっています。で首をまず施術するとそれだけで、全身の調子が整ったりします。やはり、それは神経伝達がよくなり、自然治癒力が高まることによるものと考えられます。

さらに具体的に見ていくと、頭が30度傾くと負荷は18kgくらいのボーリング球になり、60度で27kgになるようです。かなりの負担ですね!で、元来、脊柱はS字になっていて重量等からクッション(サスペンション)機能で負担を分散しています。ですので頸椎は、ちょっと前弯(前に膨らむ)しているわけです。これが、スマホや本を長時間読むことにより、頭が首の根っこから「真っ直ぐ」斜め前方に傾きます。
結果、本来前弯すべき首の骨(頸椎)か、ストレートになってしまう。これがストレートネック=スマホ首でやんす。

で、首や肩の筋肉が緊張してきて、椎間板や椎間板関節に炎症を起こし、さらに骨(のアライメント=整列)がかたまってくと、頸椎そのものが変形し、椎間板が飛び出したり、椎間孔が狭くなったりし、脊髄から枝分かれした神経根を圧迫したりします。首の神経は、腕にも通じてますので、首、肩に加えて腕にも痛みや痺れを生じたりする場合もあります。

ちなみに、頸椎の椎間関節の可動域は、体幹(胸椎、腰椎)に比べて大きいです。屈曲、伸展、側屈、回旋の可動が。頸椎は、7つしかないのに、胸椎・腰椎で合計17つある体幹より可動域があるのが特徴なんですね。ま、実感として、誰でも分かると思います。

さらに、よくみると、椎骨のひとつひとつは、胸椎・腰椎より小さいんですね。ですので弱いというか、怪我しやすいんです。スマホ首でどんどん頸椎の変形がひどくなり、神経圧迫がひどくなり、それが深部(中央部)に及ぶと脊柱管が狭められ、脊髄それ自体が圧迫されてしまう。そこまでいくと、めまいや頭痛、排尿や排便障害、視力の低下などにつながっていきます。

視力の低下に関して言えば、眼球の裏側は、首の後ろの筋肉とつながっています。例えば、手をグーパーするときに、手の筋肉だけでなく、ひじに近い腕の筋肉から動かしているように、眼球も、目の中の毛様体筋だけでなく、それにつながる首、肩、背中などから遠隔で連係操作しているわけです。
その背中や肩のは、腰や臀部、下肢から影響受けるわけですから、ほかのブログでもよくいうことであり、うちが「全身施術」をしている理由でもありますが、まさに全体は連鎖しているわけです。

地球(社会)も同じですよね。だから、人体も社会もどこか一部分をほじくったって(部分施術)あかんわけです。例えば、政治だけよくすれば世界は変わると思う人はもういないと思うけど、経済のことも経済だけ考えたってよくならんでしょう。

で。後ろ側で有名なのは、僧帽筋ですよね。キリスト経カプチン派の服装に似ているから、僧(の)帽(子)筋っていうんです。ちなみに、松本人志さんは、一番自分の身体で好きな筋肉は?との質問に「僧帽筋」て答えてました。適当に答えたかもですが(笑)、ま、関連付ければ脳は、覚えやすくなるので、エピソード紹介しただけです。
僧帽筋が弱ると、視力が低下しやすく、回復しにくいようです。ゲームのやりすぎ、注意しましょう。とくにお子さんたち。

つづく