姿勢について①

昔の日本人は世界一姿勢が良かったといわれています。時代は江戸末期から明治初期の日本。映画「ラストサムライ」の頃。アメリカ人写真家が残した、アメリカ軍人と日本人の立ち姿を比べると格段に日本人の方が美しかった。それとネイティブ・アメリカン、いわゆるインディアンも姿勢が良かったと言われています。

確かに、その頃の日本人写真を思い浮かべてみると、男性は姿勢がピンっとして凛々しいイメージだし、女性も身のこなしが艶があって美しい。サムライは大小の刀を腰につけて歩いてたし、戦時の甲冑も重いだろうし。女性の着物もそれなりに重いから、想像するに、相当の筋力があったと思います。身体が負けてしまっては崩れてしまいますから。

上半身と下半身をつなぐ大腰筋をはじめ、相当インナーマッスルが身についていた思います。農民だって、トラクターとかないし、交通手段も、車はなく「馬」ですし。それにひきかえ、現代人は・・・ゆるいですね(笑)。
そういえば、昔の人は今よりもっと姿勢にうるさかった気がします。祖父母を思い返してもそんな感じだったような。それは、そういう日本の伝統的文化背景が引き継がれていたのかな、思いました。「生きるために姿勢が大事だった」と。


戦後の欧米化で、食や生活習慣の変化で日本人やネイティブ・アメリカンは失ったものもたくさんあると思います(もちろん得たものもたくさんあると思いますが)。新しいものを得た代わりに長年培われた身体を失ってはもったいないですよね。多くの方々の身体の不調の声が重なり、最近、ようやく気づかれてきたので、食と身体を取り戻すチャンスかもしれません。その上で時代に合わせて進化していけばいい。


転換期と言われるいまの時代、情報もストレスも多く、気づかないうちに、食や身体のシステム(習慣)を狂わされ、心も体も振り回されてしまいます。だから、軸が大事です。遠心力がいくら強くても、それに見合う心身の求心力があればバランスはとれます。そういうバランス力、回復力、反動力、ストレスに強い力、乗り越える力を“レジリエンス”というので、店の名前につけました。


イメージでいうと、格闘技のK-1の選手だったピーター・アーツの打たれ強さとか(古い!笑)とか、サッカーでタックルに強い選手(例えば長友選手)みたいな。。それの人生ヴァージョン。ってわかりづら!(笑)。強風に倒れないしなやかな木。みたいな、そういう心身(心と体は一体不二ですから)。そういう身体が「美しい身体」。なのではと思います。

健康と美は相反しない、と思います。見た目だけの美しさはメッキが剥がれたときストレスなので嫌です(笑)すごい可愛い女子が、体育の時、動きがダサかったり。筋肉バキバキの男子が球技とか超下手だったり、精神的に弱かったり(笑)。


ちなみに、それでは、今病気の人はダメなのか。醜いのか。と言われたらそんなことはないと思います。病というのは、それがあるから、健康への意識が高まるし、より健康になっていけると思います。その意味で健康と病って表裏だ。また、病気に立ち向かってる時の人間の姿、またその細胞は美しい。


あ、今、姿勢って使いましたが、元来、精神的なことでも使いますよね、「姿勢」って言葉は。演劇の先生に言われたことがあります「姿勢にはその人の生きる姿勢が出る」と。

生きているってことは、基本的にまず、重力に抗っています。ちなみに、ふくらはぎや、スネ、太もも、お腹、背中のそういう筋肉を抗重力筋といいます。

抗重力筋は、年齢とともに落ちやすいといわれています。また、筋肉は、成人以降、年に1%ずつ失っていくといいます。10年で10%です。けっこうなものです。筋肉を失っていけば、血流で栄養を全身に運べなくなるだけでなく、骨格それ自体を支えていけなくなりますよね。頭だって、ボーリングの球と同じ5〜6kgあるんです。少なくとも、何もしなければ年々姿勢が悪くなっていくイメージはできると思います。だから、筋肉のコンディショ二ングとトレーニングが大事です。


姿勢が悪くなっていくと、筋バランスを崩れていきます。つまり、一部が硬くなり一部が緩くなる。すると、逆にまた姿勢も崩れていくわけです。悪循環の堂々巡りです。
体(筋肉)のある部分が拘縮し、ある部分は弱化していくと、つまり筋肉の質が悪くなってくると、筋ポンプ作用が働きにくくなり、血流が悪くなります。また、関節の可動域が狭くなります。可動域が狭くなると、動かさない、動かせない。動かさないので、さらに血流が悪くなり、日常生活のの一挙手一投足の動きが小さくなります。小さくなれば、エネルギーの代謝が悪くなり、カロリーが消費されずに太っていくことになります。

つづく